雪国の家の特徴5つ!生活スタイルや特有の雪対策を解説 | 山形でセミオーダー住宅・注文住宅を建てるならユニテハウス山形

雪国の家の特徴5つ!生活スタイルや特有の雪対策を解説

この記事では、これから雪国で家を建てたい方や雪国で生活する人へ向けて以下の内容で解説します。

・雪国の定義や生活事情

・雪国の家づくりにおける特徴

これから雪国で家を建てる方や雪国で生活をスタートする方は、家の特徴や生活スタイルをぜひ参考にしてみてください。

雪国の定義や生活スタイル

はじめに、雪国の定義や生活スタイルについて解説します。
雪国の基準や生活に特徴はあるのかを順にご説明しますね。

雪国の定義

雪国の定義には、明確な基準がありません。しかし、国土交通省では1971年に「豪雪地帯対策特別措置法」を議決し、豪雪地帯の指定基準を設けました。この基準では、積雪量・積雪による生活への支障度合いによって豪雪地帯を指定します。また、特に積雪量が多い地域は特別豪雪地帯に指定されます。

現在の豪雪地帯は、国土の約50%かつ人口の約15%を占めており、以下の地域は全域が豪雪地帯に該当します。

・北海道

・東北(青森、岩手、秋田、山形)

・北陸(新潟、富山、石川、福井)

・中国地方(鳥取)

雪国の生活スタイル

雪国の生活スタイルは、快適に過ごす工夫や命を守るためにたくさんの工夫が施されています。冷たい外気を家の中に入れないために、二重窓や隙間テープなどで対策をするほか、暖房器具を組み合わせて快適な温度を保ちます。さらに、雪が積もりすぎると家が倒壊する危険があるため、家を建てる際には以下のような工夫がされています。

・雪が積もりにくい屋根を設置する

・太い柱を設置する

・柱の本数を多くする

・雪に強い構法にする

・壁を厚くする

当社では、建物をしっかりと支えるツーバイフォー工法ならではの住宅構造と断熱材を組み合わせることで、高い断熱性能・耐震性能をもつ家を実現できます。

雪国ならではの道路事情

雪国では、雪が積もると家から出るにも一苦労です。
道路には雪国ならではの工夫がたくさんあります。以下は道路で見られる雪対策の一例です。

・消雪パイプで地下水を撒き、道路の凍結を防ぐ

・道路の表面にヒーター線を埋め込み、道路を温めることで積雪を防ぐ

・チェーン着脱用の待機場があり、急な降雪でも対応できる

・信号横にある表示器で道幅が確認できる

他には、上り坂で車がすれ違う場合、登り車両が優先になります。登りは一度停止すると再発進が難しいことが理由の一つです。

雪国の家づくりにおける特徴5つ

次に、雪国の家づくりにおける特徴を解説します。
雪国の住宅にはどのような工夫が必要なのかをみていきましょう。

積雪を避ける落雪式住宅

落雪式住宅とは、屋根の傾斜を急にして自然と雪が屋根から滑り落ちるようにした家のことです。落雪住宅は3階建て構造になっています。1階はほとんどの場合積雪で埋もれてしまうため、頑丈なコンクリート造りになっている場合が多く、暗くても支障が少ない物置や駐車スペースとして活用されます。2階には玄関やリビングなどの居住スペース、3階に寝室や小部屋を作るのが一般的です。

雪が溶けやすい融雪式住宅

融雪式住宅とは、屋根を温めて雪を溶かすことで積雪対策ができる家のことです。
以下のような方法で雪を溶かします。

・不凍液や温水を撒く

・ヒーターで屋根を温める

・室内から温風を送る

屋根の下にパイプや電熱線を敷き、パイプの中に不凍液や温水を流して溶かしたり、電熱線に電気を通して温める方法は便利かつ有効な手段です。

二重窓や雪囲い

雪国で生活するには、二重窓や雪囲いが必須です。二重窓を設けることで窓を通じて室内に冷気が伝わる・冷気が侵入することを防ぎます。その結果、室内に寒さが浸透しづらい、つまり雪国向けの暖かい家となるのです。二重窓はガラスが2枚使用されているもので、ガラスとガラスの間に空気の層ができるため、外の寒さに影響されにくいのが特徴です。室内の空気が冷えにくく、外気の侵入も防ぐことができます。

また、雪囲いを家の周りに設置することで、屋根から落ちてくる雪が窓ガラスを割る危険を避けることができます。

複数の出入り口や2階玄関

雪国では、積雪によって出入り口が塞がれてしまうことがよくあります。そのため、複数の出入り口を設置する家が多く、夏用と冬用で使い分ける玄関や2階に玄関を設置する家など様々です。夏場は基本的にどの出入り口でも利用できますが、冬場は道路へ出るまでの距離が短い出入り口があると便利です。そのため、道路沿いに出入り口を設置するのがおすすめです。また、冬の積雪量を考慮して2階部分にも玄関があると安心ですね。

備蓄用の巨大な灯油タンク

雪国の厳しい寒さで消費が激しいのが灯油です。雪国のほとんどの家では、備蓄用の巨大な灯油タンクが設置されています。巨大タンクには約500Lの灯油が入るため、冬季を1シーズン乗り切れるほどです。そのほか、石油ファンヒーターへ直接給油できるパイプを繋げ、給油の手間を省くといった工夫もみられます。厳しい寒さで灯油の消費が激しい雪国ならではのシステムですね。

まとめ

雪国では、積雪量に耐えられる家づくり・雪に影響されにくい生活スタイルなど、快適な生活を送るための工夫がたくさんあります。雪国で家を建てる際には、屋根や雪囲いのほか複数の出入り口を設置するのがおすすめです。雪と共存できる家づくりで、雪国ならではの生活や景色を楽しめますね。

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