電気代高騰に対応する、これからの住宅設備を選ぶポイント

2023.03.03

最近の電気料金の明細書をチェックした時に「電気料金がおかしい?!」

と困惑した方も多いのではないでしょうか?

さらに、春から3割程度の値上げが予定されているなんて…

この記事では、電気料金はなぜ上がっているのか?をわかりやすく説明します。

これから住宅を建てる方へ、検討すべき内容についても紹介していますので、

チェックしてみてください。

電気料金はなぜあがっているのか?

ロシアのウクライナ侵攻から丸1年が経ちました。

この侵攻以来、世界的なエネルギー争奪戦となっていて、国内でも再エネや原発の稼働許可などが出ています。

円安やリスク管理の問題などを考えると、エネルギー確保の価格上昇は続いて行くと言われています。

日本のエネルギーコストは、コロナ禍前で2.5兆円から4.3兆円に上昇し、電気だけでも2.1兆円となっています。

電気料金明細を確認すると「電気使用量が下がっているのに、料金が上がっている」という方も多いのではないでしょうか?

なぜ料金が上がっているのかをご説明します。

ポイントは「燃料調整単価」です。

2021年12月には、0円31銭だった金額が、

2022年12月には、12円57銭になっています。

使用料が1000kwhの場合、

2021年12月 1000kwh×0.31円=310円

2022年12月 1000kwh×12.57円=12,570円

その差額はなんと!12,260円です!

※実際に山形県内の社員の電気料金明細を基に計算しています。
地域によって異なる場合がございます。

これから住宅建築するのに検討すべき内容3選

現在の価格では、オール電化の方がランニングコストが高くなってしまいます。

これから建築する方へ、検討した方がいい内容を3点をご紹介します。

①高気密高断熱化

高気密高断熱の住宅は、隙間が少なく断熱性が高い構造となっています。

この構造のおかげで、少ないエネルギーで最大限の冷暖房効果を発揮し、電気代が削減出来るため、省エネにつながります。

電気代には気密性も関係しており、気密性が悪いと屋内外の温度差によって換気の逆流が起きてしまいます。気密性が悪く隙間が多い建物は空気がそこから出入りしてしまい、換気のコントロールが出来なくなってしまいます。

つまり、気密性が悪いと適切な換気が出来なくなり、冷暖房の効きが悪くなってしまうのです。

気密性を上げることによって、換気を適切にコントロール出来るため、熱のロスを防ぐことが出来ます。

一番電気代を使うのがエアコンですから、効率よく使用することで

省エネで快適に過ごすことが出来ます。

②ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)

ZEH住宅は、「エネルギー収支をゼロ以下にする家」で、

太陽光発電などで創る電力創出・省エネルギー設備の導入・外皮の高断熱利用などにより、

1年間で消費するエネルギーの量を実質ゼロ以下にする家のことです。

イニシャルコストは大きく掛かるものの、ランニングコストで大幅に節約することが出来ます。

また、ZEH住宅に対する補助金や、商品によっては実質0円で太陽光発電を使えるシステムなどもありますので、検討の時に確認してみてください。

③電気とガスのハイブリッド給湯器「エコワン」を採用

エコワンとは、従来のガス給湯器に加え、電気を使って効率よく湯沸かしが出来るハイブリッド給湯器です。

イニシャルコストはエコキュート(オール電化)より高額ですが、

ランニングコストコストは、オール電化より安くなるため、長期的に見てエコワンを採用するのもいいでしょう。

以上、電気料金の値上げと、これから住宅を建築する際に検討した方がいい内容3点をご紹介しました。

いずれも建築時のコスト(イニシャルコスト)が変わってきますので、

シミュレーションしてみてください。

弊社スタッフが詳細をご説明させていただくことも可能です。ぜひご相談ください。